2017年3月30日木曜日

3/28 ネガポジ 記

ネガポジ。



林努さん、松井恵子さんにサンドイッチされての出演。


お二方とも初共演だったのです。



けこさんはわからん屋に何度も出演いただいているので
私は口ずさめるくらいよく知っている。
でも共演が初めてだったから私の曲を聴いてもらうのは初めてだったのだ。


終わってからこのように表現していただいた。



「夜の海の黒というか、紺とも違う、濃い―青で
 でも水面に月が写っている凪の感じ」



実は前にも別の人から


「夜、っていう感じでよかった」


と言っていただいたことがあった。
私はこれがうれしかった。


私の歌は後ろ向きなものだったり、
虚無感や闇を描き出すものが多く、
いわゆる「明るい」「元気な」ものでない。


でも

「暗い」


と言ってしまうと何かひとくくりにしてしまう感じで、
卑下しているようで、
それそのものが個性になっているような感じで、
よくないと思っている。


前にも書いたかもしれないけど、
「夜」ってなくてはならないものだし、
明るい「昼」と比べても対等な関係。

宇宙そのものの色、という感じがして
しかもそこに少し差す光ってとても美しくて。


だから夜、という表現は好きなのです。


林さんは私の「夜明けのカウンター」を聴いて
以前に聴いたことがあるのを思い出していただいたらしい。


曲を聴いて思い出してもらえるのはうれしかったな。



林さんの曲、出番前だったのでじっくり聴けなかったのが
残念だったけれど、またどこかできっと一緒になるだろう。

けこさんはやはり一緒に口ずさみながら聴いていた。
さすがの安定感。




いつも優しくて元気で柔らかいけこさん、
今回まさかの黒ずくめ黒ベレーという衣装被りを起こしてしまったが、
彼女だって明るいだけじゃないことを私は知っているのだ。
でないとあーいう歌は書けないものね。



終わってからマスターの山崎さんから
「声の凄みがちょっと出てきたな」
と言ってもらえた。



「つまみを上げるときに鳥肌が立つ」
声を出せるように日々精進するのだ。







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